なぜニュース検定なのか

今から始める!ニュースはじめの一歩でニュースに慣れてきたら、ニュース時事能力検定、通称・ニュース検定に挑戦してみましょう。ニュース検定は新聞社などが主催する「ニュースを読み解き、活用するチカラをつける(公式サイトより)」資格試験です。就職に役立つ資格として、学生に人気が高いようです。もちろん、私のような学び直しが目的の方も大勢いらっしゃいます。

なぜニュース検定なのか。それには2つの理由があります。

1つは公式テキストの質の良さ。良い意味で教科書的な作りになっており、読むことでニュースの地力が飛躍的にUPします。言葉だけは知っているニュースや、曖昧にしか説明できないニュースを基礎から学べます。

記述は客観的かつ両論併記。特定の意見に肩入れしていないのが初学者には嬉しいポイントです。また、広い範囲のニュースを扱っているのも特徴で、これ一冊で新聞で扱うようなニュースはおおよそわかるようになります。

もう1つは試験自体が持つ良さです。合格という目標ができること、期限があること、そして結果が出ること。集中力を引き出す要素が全て揃っています。

質の良い教材、集中力を高める目標。ニュース検定は学びに不可欠な2つの要素を兼ね備えています。これが次のステップにニュース検定をオススメする理由です。

受験者の声を聞いてみよう

ニュース検定公式サイトには合格体験記が掲載されています。小・中・高校生、学生、社会人のカテゴリに分かれています。身近な世代の体験談はやる気UPにつながるかも。

ニュース検定を最大限に利用しよう

ニュース検定の受け方は2つあります。

・ノーマルコース

難易度の低い級から順に挑戦します。

ニュース検定は5級・4級・3級・準2級・2級・1級と、数字が低くなるほど難易度が上がります。ノーマルコースは1つずつ級を上げる「まっとうな」方法になります。ただし、難易度が低すぎると目標になりません。ノーマルコースの時は「1つ上の級を受ける」ことを心がけましょう。

・ハードコース

いきなり1級、2級に挑戦します。

ノートを見返すと、私が新聞を取り始めたのが2016年の8月。そこからニュース関連の本を読むようになり、翌2017年の4月にニュース検定の存在を知りました。2ヶ月後の6月検定でいきなり最難関の1級に挑戦、不合格に終わりました。それでも挑戦して正解だったと思えるのは、具体的な成果があったからです。

(1)短期間で一気にレベルUP!

初受験となった2017年の1級合格率は4.4%、前年(9.91%)と比べてかなり低かったことがわかります。1級の合格目安は8割とされていますが、ネット上では70点台半ばでの合格報告もチラホラ見られたので、私の68点もあと一歩だったのだと思います。

勉強期間はおよそ2ヶ月。新聞を読み始めて半年ちょっと、本も数冊程度という人間が合格目前に迫れたわけですから、大幅にレベルUPしたことがわかります。

(2)高い集中力をキープ

短期間での飛躍は、届くかもしれないと思えて取り組めたこと、そして期限があったことが理由だと考えています。公式問題集1周目の成績は準2級が5割、2級が3~4割の出来(※1級の模擬問題は筆記のみ)。この時点で試験まで1ヶ月半、とにかくやるしかない!と寸暇を惜しんで勉強しました。

期限の短さに、それでも間に合わせなければいけないという必要性が加わって、高い集中力をキープできたのだと思います。私の人生の中で最も濃密に過ごせた2ヶ月間でした。

ニュース検定2級を受けてみよう

以上のような理由で、当サイトは初心者でもイキナリ2級から挑戦することをオススメしています。2級の合格率はここ数年30~40%。3人に1人は合格する計算です。本気で目指せば届きそうな気がしませんか?

申込方法

(1)公式サイトから申し込む
(2)書店などに備え付けの申込書を使う

(1)は、公式サイト「検定申し込みの流れ」を参照。公式サイトでマイページのアカウント作成後に申し込みます。(2)は書店によって異なりますのでご確認を。地元では中規模程度の書店にも置いてありました。ちなみに一度受験すると、次回以降は自宅に申込書が送付されるようです。私は毎回これで申し込んでいますが、必ず送付される保証はありませんのでご注意を。

準備するもの

・公式テキスト
・公式問題集

公式テキスト、問題集ともに「1・2・準2級」をご用意ください。

ニュース検定2級の対策・勉強方法は?

公式テキストと公式問題集で十分です。テキストを読み、問題集で復習する。わからない用語、略語はしっかりと調べる。普通の試験対策と一緒です。

テキストでは「2級合格へココもCheck!」を、問題集は準2・2級の問題を満点取れるまで繰り返せば、合格する力が付いているはずです。テキスト未掲載の新しいニュースは、当サイトの月別ニュース「今月の主なニュース」などを参考にどうぞ。

試験当日はこんな感じ!

私が1級・2級を受けたときの体験リポートです。雰囲気が伝われば幸いです。

2019年06月ニュース検定体験記
2019年11月ニュース検定体験記

合格だけじゃもったいない!

ニュース検定に合格して終わり、ではちょっと勿体無い。試験を通して興味を持った分野はないでしょうか。もっと詳しくなりたい、実生活に役立てたい、知っていたらカッコ良さそう。動機は何でも結構です。気になるジャンルが見つかったら「必殺技」にしてみましょう。このジャンルなら1級の問題だって解ける。そんな必殺技があると自信になりますよね。

必殺技の作り方

一本線で理解するなら読書、単発での調べ物ならネットが便利です。オススメの本については、オススメ基礎本をご覧ください。まずは私が普段行っている本の探し方をご紹介します。

・本の探し方

(1)参考文献から探す

本の最後にある参考文献から当たりを付けます。気に入った本の参考文献はフィーリングが合うものが多く、自分にとっての「当たり本」に出会いやすいと思います。

(2)新聞の書籍欄から選ぶ

新聞の書籍欄から興味を持った本を選びます。新聞によっては、記事と一緒にオススメ書籍を紹介しているので、参考にするのも良いでしょう。

・おすすめwebサイト

単発の調べ物ならネットが一番。本ほど詳しくありませんが、場所を選ばずアクセスできるのが最大の長所。ここではある程度信頼できて、わかりやすいwebサイトを紹介します。

(1)NHK NEWS WEB スペシャルコンテンツ

担当記者が時事問題を質疑応答形式で解説してくれます。「実はよくわかってないんだよなー」というニュースを理解するのに利用しています。秘密にしていたので、当サイトで紹介するのは初。

(2)官公庁のwebサイト

「難しい」「固そう」というイメージですが、意外や意外、個別の解説ページはわかりやすく作られています。例えば年金について説明している厚生労働省の「わたしとみんなの年金ポータル」。ページ下部の年金の仕組みについて見ると漫画のページに移動します。気象庁の知識・解説ページもメニューを見るだけで目眩がしそうになりますが、個別ページである地震発生のしくみなどを見ると、1つ1つはやさしい作りをしていることがわかります。

官公庁のサイトはトップページで損をしていますね。どこも固そうですし、作りもてんでバラバラで統一感がありません。もったいなと思います。

ニュース検定を受けてみよう・まとめ

ニュース検定の良い所は、一般的なニュースで取り上げられるジャンルの知識が一通り身につくこと。また、目標ができることで集中力が増し、短期間で大きく伸びる

オススメはいきなり2級を目標にすること。がんばれば届くかもしれないギリギリを狙う

興味のあるジャンルを「必殺技」にする。自信が付き、学びが楽しくなる

2級に合格したら、ぜひ1級にも挑戦してみてください。1級は他の級に比べて合格率が極端に低く、対策もがらりと変える必要があります。難しいのは間違いありませんが、それだけにやりがいも達成感も段違いです。

1級の会場であなたをお待ちしています。