原子力神話からの解放読了
「原子力神話からの解放」を読み終わりました。
本書が出版されたのは2000年7月、福島原発事故が起こる10年以上前ですが、原発の「安全神話」の問題点を見てきたかのように指摘しています。もし私が福島原発事故の前に本書を読んでいたら、反対意見に偏り過ぎていて人には勧めづらいと思ったことでしょう。あの事故を知っている現代の目で見ると、本書はまるで予言書。再生可能エネルギーの台頭や、電力自由化の拡大まで見通した筆者の慧眼にただ恐れ入るばかりです。
こうなると最後に書かれている、原発の老巧化問題も現実とならないか心配になってきます。悪くなった部分だけを変えても、設備全体の老巧化は止められず大事故につながる可能性がある───というのが筆者の指摘。これからも原発を動かしていくならば、こういった耳の痛い意見から逃げず、真摯に対応してくれることを心から願っています。
今日の勉強
・公式テキスト (6)皇太子さま 新天皇に