皮肉の効いたジョーク

現在読んでいる「哲学書簡」の作者、ヴォルテールは中々の皮肉屋です。ただ、それ故か名言メーカーでもあるようです。例えば第十二信「大法官ベーコンについて」では、

どの世紀にも必ずでてくる政治家とか征服者のたぐいは、たいがい、たんに名の売れた悪人に過ぎない。(光文社古典新訳文庫─哲学書簡/斎藤悦則 訳より)

また、第二十二信「ポープ氏ほか、二、三の有名な詩人について」では、

しゃれは説明されるとしゃれでなくなる。また、しゃれを説明しようとするようなやつはそろってバカである。(光文社古典新訳文庫─哲学書簡/斎藤悦則 訳より)

いかがでしょうか。強烈な皮肉の中にも「なるほど」と思わず頷かされるものがあります。

思わず頷さられると言うと、ロシアのジョークを思い出します。スターリンの大馬鹿野郎と叫んだ男が警察に捕まり懲役25年になる。25年の内訳は国家元首侮辱罪で5年、国家機密漏洩罪で20年なり。上手いですよね(笑)

次に読む本はジョーク関係にしようかと思っています。

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