哲学書簡読了

「哲学書簡(ヴォルテール/斎藤悦則 訳)」を読み終えました。

最後の第25信「パスカル氏のパンセについて」は、統治二論を思い浮かべました。ロックは第一論でロバート・フィルマーの王権神授説を散々こき下ろしていましたが、ヴォルテールも負けず劣らずの勢いでブレーズ・パスカル(「人間は考える葦である」で有名)の「パンセ」という著作を否定しています。解説を読むと、このパスカル批判については当時かなりの物議を醸したようです。

当代1流の知識人であり、トラブルメーカーであったヴォルテールの考え方を楽しめる1冊でした。

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