なぜガンビアなのか
ロヒンギャに対する迫害が、ジェノサイド(集団殺戮)条約に違反しているとして、ミャンマー政府が提訴された問題についての仮処分が下されました。ICJ・国際司法裁判所は、ロヒンギャへのジェノサイドにつながる迫害行為を、あらゆる手段を用いて防ぐよう政府に求めました。
この問題でミャンマー政府を提訴したのは、西アフリカの国・ガンビアでした。「なぜガンビア?」とは私ならずとも思うところでしょう。今日、その謎が解けました。ガンビアはイスラム諸国で構成される「イスラム協力機構(OIC=Organization of the Islamic Conference)」を代表して提訴したとのことです。ようやく合点がいきました。
ところで日本はジェノサイド条約を批准していません。未批准の理由として、条約に入る必要性や国内法の整備の難しさがあげられています(平成25年衆議院法務委員会の答弁より)。参考にした答弁では「中国も、そして何とびっくり、北朝鮮も締結している」という言葉がツボでした。