罪と罰読了
「罪と罰」(ドストエフスキー/工藤精一郎 訳)を読み終えました。
傑作です。もっと早く読めばよかったと後悔しています。推理小説のような一面もあり、題名から受ける難しい印象は読書中、全く感じませんでした。主人公のラスコーリニコフ、友人のラズミーヒン、判事のポルフィーリイ他悪役まで何がしかの魅力があります。また、生きる力、未来、深い愛情などテーマである罪と罰以外の要素もギュッと詰め込まれています。全く予想がつかない話の流れに、後半などは寝る時間を惜しんで読み進めました。
主人公ラスコーリニコフは恵まれているなと思いました。友情や愛情、状況など全てが彼のために綺麗に配置されています。望んだものではないからか、彼はそれらのものを軽視していましたが・・・。自分にも望んだものではないから軽視している、見えないけど支えてくれている何かががあるのかなと考えながら読んでいました。
妻がクリスマスプレゼントに本を用意してくれているとのことなので、次はそれまでの約2週間で読める程度の軽い本を読もうと思っています。