国会の楽しい見方 ~時事通信社政治部・監修
この本の内容を一言で言うと国会が見たくなる本です。
国会の仕組みや用語について、やさしく解説してある入門書を探していた時に本書と出会いました。数ある入門書の中から本書を選んだのは、基礎はもとより「ここが知りたい!」という疑問に答えてくれる内容だったからです。時事通信社政治部監修という安心感もありました。
もし次の中から「これが知りたかった!」というものがあれば、本書は買いです。
・国会の会派って何?(政党とは違うの?)
・委員会がよく分からない(議会と委員会は違うもの?)
・官僚は何をする人達なの?(裏で操るイメージがある)
・天下りについて知りたい(専門知識を持つ人が民間に行くのは良いことだと思うけど…)
・省庁の仕組みや、何をしているのかが知りたい(そもそも省庁が何なのか分からない)
・派閥や族議員について知りたい(政治より権力が大事な人たち。悪そう)
ちなみにカッコの中は当時私が持っていたイメージです。偏見に満ちてますね(笑)
その他、発言者を君付けで呼ぶのはなぜ?(※最近、衆院予算委員長の野田聖子さんが「さん付け」で呼んで話題になりましたね)や、当選確実が開票が終わってないのに出るのはなぜ?など「おっ」と思う疑問もあり、最後まで楽しく読めます。
ニュース検定対策のオススメ度は☆5(☆5で最高点)。国会や選挙の基礎はもちろん、ニュースでよく耳にする用語が解りやすく解説してあることが理由です。また、意外に役立ったのは各省庁の組織図。実際に1級の過去問でも、○○庁はどの省の外局か?を問う選択肢がありました。
欠点は2013年発行のため、議席数の違いや合区など、新しい要素が反映されていないこと。変わった部分についてはニュース検定公式テキストで確認することをオススメします。
「分からない」が「分かる」になると興味がわいてきます。本書を読めば国会が見たくなること間違いなしです。