バッタ、襲来
「アフリカの角」と言えばソマリア。海賊対策に自衛隊が派遣されている場所として、ニュース検定でもお馴染みです。
さて、そのソマリアで非常事態宣言が出されました。ソマリアは現在、おおよそ3つの地域に分かれ、特に南部は激しい内戦状態となっています。外務省ホームページで確認すると、どの地域も危険度MAX「レベル4・退避勧告」で真っ赤っ赤。
こんな状態の国なので非常事態宣言は内戦が激化したのかと思いきや、バッタでした。原因はバッタ。サバクトビバッタが大量発生して食糧危機に陥っているとのことでした。アフリカではバッタによる蝗害(こうがい)が深刻な問題となっているそうです。バッタの研究で単身モーリタニアに渡った体験をユーモラスに語った、前野ウルド浩太郎さんの「バッタを倒しにアフリカへ」でも詳しく述べられていました。
ニューズウィーク日本版の記事で動画を見ましたが、渡り鳥の大群にしか見えませんでした。木の映像もよく見ると花じゃなくてバッタなんですね。過去70年で最悪の状況とのことで、国連食糧農業機関(FAO)が国際社会に緊急支援を呼びかけています。
気になるニュースメモ
・新型肺炎による死者、SARSを超える(中国)
SARS(Severe Acute Respiratory Syndrome)は2002年に中国で発生した重症急性呼吸器症候群を指す。MERS(Middle East Respiratory Syndrome)は2012年に中東で発生した中東呼吸器症候群を指す